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なぜ「方法を知っている」のに結果が出ない? 結果を出せる知識の使い方

知識は学ぶだけでは意味が無いというが、起業や新規事業の立ち上げについては、特に無意味だ。
よく「こんなこと知っている」と博識を披露する人がいる。
だが、そこに本人の実感が伴っていなければ、本当の意味で知っているとは言わない。
いざ該当する知識が必要になった時、まったく結果が出ないまま終わってしまうからだ。

例えば、事業の売上をあげたいとしよう。
そこで、博識のAさんに対し「こんなこと詳しいよね。やってみてよ」と言ってみる。
だが、多くの場合、結果が出ないのである。
改めて言うが、結果を出す方法を知っているのに、結果を出せない、ということだ。
不思議な話である。
なぜ方法を知っているのに、出来ないのだろうか。

1つ前置きすると、決して知識があることを貶すわけではない。
むしろ知識を吸収することが必要すぎるほど必要だし、博識であるべきだ。
常に勉強し、1日1日、常に新しいことを学んで行く気持ちである必要がある。
必要ではあるのだが、頭に入っているだけでは結果が出ない、という話である。
今回は、どのようにすれば、知識を実用できるか、という話をしていこう。
知識の使いこなし方は、今後の人生を息抜く上で、大きな武器となるはずだ。

基本的に実学は実感とセットでなければ意味がない。

知識には大きく分類して2種類ある。
1つが学問を基本とする、研究対象となるべき知識だ。
もう1つが、実学と呼ばれる、実際の社会で武器となる知識である。
ロジカルシンキングなどの思考法からマーケティングまで実学の部類に入ってくるだろう。
ともかく、起業や新規事業立ち上げにおける知識とは、基本的に実学のことだ。

世の中にはマーケティングを知っている、という人もいれば、経営を知っているという人もいる。
MBAをはじめとする高等な実学など、知識が豊富な人はいるし尊敬すべきことだ。
だが、実際に結果を出していこうとすると、まったく動けなくなってしまうのだ。
普通の社員になり、MBAを持っても他の人より結果が出せないことも多い。
仕事をする場所やポジションの問題と思われがちだが、実は違う。
たとえ、どのポジションに行こうが、知識はあるのに、うまく使えないのだ。

なぜこういった現象が起こるのかと言えば、実学には「使えた」という実感が必要だからだ。
実学や知識は、実際に実践で使ってみて初めて「使える」という実感がわく。
こうやって使うから、この知識は意味があったのかと、使ってみて理解する。
実際に使ってみた経験があるからこそ、自信もつくし、成功体験も生まれる。
だからこそ、どんな状況下であっても実学を使いこなし、問題を解決していけるのだ。

この「理解した」という感覚は、言葉でなかなか説明しづらいところがある。
1度使えばなんとなく使い方がわかり、回数を重ねれば自信がつく。
何度使ったかわからないくらい活用すれば、応用して使えるようになる。

筆者のケースを元に、マーケティングの知識を例に出してみよう。
書籍や講座で「こうすればいい」という理論を教わったとする。
後日、実際にマーケティングをする時に、手探りで知識を思い起こし使って行く。
そういえば、こんなことを言ってたなとか、こういう形でやればいいよなと。
コピーライティングはこんなことを気をつけて導線はこんな感じにして。
学んだ知識を思い起こしながら、少しずつ整えていく。

だが、細部が違っていたり、何か解釈を間違っていたりして、結果が出ないこともある。
その都度、自分で試行錯誤しながら、知識をある程度頼りに、また作り上げるのだ。
すると、あるタイミングで上手くいくことがある。
上手くいった時に、ようやく「あ、こういうことだったんだ!」と実感を持って理解できるのだ。
あとは、上手くいったことを反復しながら改善を繰り替えし、幅を広げていく。
結果的にいつのまにか、自分の体にしっかりと身についているのである。
多くの人よりも詳しくなったりして、講座をやるようになることもある。

こうして、実際に挑戦した成功体験をもって、ようやく実学は自由に使えるようになる。
知識として定着させるというよりも、体に実行力として定着させることに意味があるのだ。

もちろん起業もそうだ。
最先端の起業方法を知っていても、使えるかどうかは別だ。
頭ではわかっているのに、NGなことをやってしまう、というケースが多々ある。
最小限のプロダクトを作ると頭ではわかっているのに、いつのまにか機能を増やしていたりする。
知識として知っていることと、実感していることでは、大きな差があるのだ。

実学的知識には記憶段階と実感段階の2つの段階が存在する。

こうなると、実学や知識には、明らかに2段階存在しているのがわかるだろう。
まず、知識を学んで吸収する記憶のフェーズ。
学んだことを一度、頭の中に入れ込む。
多くの人が苦手とするお勉強の段階だ。

次が、実際に挑戦して実感を伴うフェーズ。
使ってみて成功と失敗を繰り返し、知識が実態を持って定着する。
さらに使い込むと応用できるようになり、独自の理論が生まれたりする。

だが、大抵の人は、知識を頭の中に定着させただけで終わってしまうのだ。
何より、挑戦の仕方がわからず、どこでどう試せばいいかも分からない時さえある。
自分で実行してやってみる方法そのもの自体がイメージがつかない場合も多い。
知識だけ集めて、そのまま宝の持ち腐れになってしまうパターンだ。
なにしろ、挑戦には労力もかかるし、お金もかかる時もある。

よく、講座やセミナーだけで食べている人にはこのパターンが多い。
知識はあるから、講座やセミナー、研修などを生業とする。
だが、実感がないから本人に「やってみて」と言っても再現できない。
実践で結果を出そうとしても、使い方を知らないから結果として現れないのだ。
これが、大きな問題だ。

実践して結果を出した人は、知識以外の情報を複合的に与えてくれる。
だからこそ、より深掘りした知識を吸収できるが、実感がない場合は単なるテンプレートだ。
同じ知識を語ったとしても、単純に知識の焼き直しであることが多い。
大切なのは、知識を持った上で、実際に試行錯誤した内容を提供できることだ。
個人の実体験に基づいた思考や内容がなければ、意味を成さない。

なので、もしメンターとして誰かを迎え入れようとするなら、知識を当てにしてはいけない。
実際に行動して実現した結果を持っているかどうかだ。
その結果があるかどうかだけで、大きく違ってくる。
もし結果が無いのであれば、いくら知識があっても無意味だ。
実際に行動を起こした時に、具体的なアドバイスはもらえないからである。

自分自身で何か知識や実学を学ぶ時も、2段階あることを意識した方がよいだろう。
まず知識を吸収したら、ようやく半分。
そこから挑戦して実感を伴って、ようやく習得。
2つの段階を得て、初めて本当の意味で使えるようになるのだ。

挑戦者は定着した実学を大量に持っているから強い。

よく、知識がそこまで無くても結果を出している挑戦者もいる。
あまり知っていることが少ないのに、結果が出ているのはなぜだろうか。

身の回りにいないだろうか。
自分よりも物事をあまり知らないのに、やたら結果を出す人が。
稼いでいる経営者なのに、話をしてみると、大した知識を持っていなかったり。
実は簡単な理屈で説明できる。

実感を持って使いこなせる知識が、他人よりも多いのだ。
知識の数は少なくても、少ない知識全部に実感を持っている。
使いこなせない知識を倍持っているよりも、よっぽど結果の出すことができる。
実際に使いこなして応用さえ出来てしまう。
あとは、自分の勝ちパターンをその中で構築してしまえばいい。

まわりで最近成長している人たちは皆、挑戦に投資してきた人だ。
稼いでは次の挑戦に投資し、さらに稼いでまた挑戦に投資する。
そうやって挑戦を積み重ねて、あらゆる知識を使いこなせるようになっている。
自分の娯楽や一瞬の快楽に消費するのではなく、自分を高めるために投資する。
しかも、知識の習得だけではなく挑戦と実感に投資する。
だからこそ「本物の実力」がついてくるのだ。
そして、ある一定段階で、自分のやり方を見つけて飛躍する。
挑戦への投資におけるスパンを、素早く繰り替えしていくのだ。

一回の成功の前に、何回もの失敗が積み重なっていることは当然だ。
だが、失敗する中で、少しずつ使える知識を実感と経験として習得しているのだ。
若い時から学びと実感のサイクルを始めた人は、もちろん成功も早い。
30代で成功するなら、20代はなんども挑戦しなければならない。
20代で成功するなら、10代でなんども挑戦しなければならない。
早めに挑戦を繰り返す人が結局のところ早めに成功していくのである。

そして、自分が学びと実感を積み重ねていることを「理解」していることも大事だ。
理解していないと、過去の失敗から学ぶことを疎かにしてしまう。
なんとなくその場を凌いで終わりになってしまうからだ。
自分が今挑戦と失敗、そして成功を重ねて学んでいることを「理解」しよう。

筆者自身は、20代で挑戦を繰り返したが、その意味を理解していなかった。
とにかく早く挑戦した方がいい、どうせなら挑戦する人生を生きたい、それだけだった。
だから、やることに一貫性もなければ、学んでいく速度も遅くなってしまった。
もっと、挑戦に対して意識を持ち過去から学ぶ努力をすれば、より成長が早かったはずだ。
だが、それでも挑戦に投資して来た分、20代以上に30代は楽しい。

がむしゃらに挑戦し本物を目指そう。

最近、実力を何倍も上乗せして自分を語る人が多くなったように思う。
実力がある振りをして、誰かに何かを売ろうとする。
確実に言えることは、そういった振りをしても、いずれバレるということだ。
バレる、というのは、大きく失敗してしまうという意味である。

中身が無いのに何かを売るのは、詐欺でしかない。
そして、世の中は、そういった人で溢れている。
だからこそ、常に自分の実力で勝負しながら、自分自身の成長にも投資する。
本当の意味で実力がつけられたら、長期目線で成功するからだ。
そんな時、実力に嘘をついていた人たちが、どんどん転げ落ちていく。

自分がなんでもできると勘違いして、大きな舞台に踏み込むからだ。
結果的に、痛い目を見て、そこでようやく自分の実力に気がつくのである。
時には、そこから逆転劇が始まったりするのだが。

成長企業は利益を事業拡大に投資する。
amazonなどは顕著な例だ。
あれだけ巨大な企業にも関わらず、未だに事業拡大に投資し続けている。
ジェフ・ペゾスの給与もそれほど多くはない。
株式の配当も特に出さず、成長にどんどん投資しているのだ。
だからこそ、世界有数の企業まで成長できた。

人もまったく同じだ。
自分で稼いだお金を次の挑戦に投資する。
すると、より大きな仕事を仕掛けられるようになる。
活動できる規模も広がって、扱う事業の規模も結果的に大きくなる。
挑戦に投資し、知識を実感として取得し、実力をつけていく。
一段飛ばしや二段飛ばしは決して出来ない。
着実に、階段を登っていく必要があるのだ。

自分の挑戦に投資しよう。
そして、実感を持った知識を手に入れよう。
使える実力をつけることで、どんどん階段を登ることができる。
一度、挑戦することに慣れたら、あとは成長していくだけだ。
本物の実力と本物の知識を手にいれて、理想を掴み取っていこう。
その一歩はすべて、挑戦することから始まる。

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