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切っても切れない。ヒッピーと成功する起業家の密接な関係性とは。

起業家にとって、切っても切り離せない関係にあるのが、ヒッピー文化です。
大半の方が、何の関係があるの?と思うことでしょう。
ところが、起業家とヒッピーの間には、強い関係性があるのです。
特にスタートアップに挑戦しようとする人の多くは、ヒッピーに似たマインドを持っているのでは無いでしょうか。
実際、数々の成功者と言われる人の多くは、共通の思考を持っていることも多々あります。

まず、ヒッピーとは何か、という話をしましょう。
ヒッピーとは、1960年代後半に起こった、自然回帰と平和平等主義を提唱する運動です。
文明が発達する以前の自然に回帰し、社会制度に縛られる生活に反対するために生まれました。
そんな彼らと起業家の類似点は「対抗文化(カウンターカルチャー)」であることです。
対抗文化とは、既存の体制的な文化に対抗しようとする動きをさします。
1969年のウッドストックフェスティバルは大きな象徴の1つでしょう。

ただ、対抗文化と言っても、真っ正面から対抗することにヒッピーは失敗しています。
工業化が進んでいく社会に向けて、自然回帰や社会制度からの解放をぶつけても、世界は変えられませんでした。

世界を変える困難さに敗北し、後に進化し誕生したネオ・ヒッピー

そこで、ヒッピー運動は新しい対抗策を見出します。
真っ正面から既存の体制に衝突するのではなく、社会が取り込みやすい形で文化や思考を入れ込み、少しずつ、無理なく社会を変革していこうという方法です。
資本主義の中核である「ビジネス」に自分たちの思考や文化を取り入れることによって、徐々に社会を変化させて行こうと考えたのです。
外から直接壊しに行くのではなく、中から徐々に変えていこうという試みですね。

結果、現在のオーガニック健康食品や、環境に優しい素材、衣類といったエコの考え方が生まれはじめました。
特に女性の方には馴染み深い言葉なのではないでしょうか。
見渡すと、オーガニック、環境に配慮した自然素材などは、身の回りに溢れています。
DIY(Do It Yourself)の考え方も、実際はヒッピーが作り出したものです。

こうした思考や対抗手段をとる人々は、ネオ・ヒッピーと呼ばれることになりました。
1980年代後半から、ヒッピーに似た対抗文化的な思想を持つ若者たちが生まれ始めたのです。

ネオ・ヒッピーは、クラブミュージック、サイケ、トランス、そしてレイブと言った文化と同調する形で盛り上がり始めました。
アンダーグラウンドな文化の中で、徐々にその思考や心情を共有して行ったのです。
こうした対抗文化的な姿勢が、次世代の起業家を生み出していきました。

ネオ・ヒッピーとして代表的なのは、1980年代後半、スティーブ・ジョブズです。
スティーブ・ジョブズは個人が社会に対抗する手段として、パーソナルコンピューターを生み出しました。
そして後にスマートフォンやデジタル音楽市場を築き、今の社会の基盤を作るに至ったのです。
対抗文化としてのヒッピー運動が、世界で最も価値のある企業を生み出したのですから、その影響力は計り知れません。
もともと資本主義への対抗手段として生まれたヒッピー文化が、ネオ・ヒッピーとして世界の「資本そのもの」になってしまったのです。
こうして、ネオ・ヒッピー文化が世界中に影響を与え始めました。

なお、ヒッピー文化の中心はサンフランシスコです。
サンフランシスコ近辺には何があるか、起業に興味がある方はご存知の方も多いでしょう。
世界のIT、そしてビジネスの中心地、シリコンバレーです。
スティーブ・ジョブズがアップルを創業したのもサンフランシスコにも近い、ロスアルトです。
こうした活動や影響が、徐々にシリコンバレーとなる礎を作っていったのですね。

ネオ・ヒッピーの在り方から、世界的な企業が生まれ続けた。

ヒッピーが完全に対抗文化だったのに代わり、ネオ・ヒッピーは提案とも言えます。
起業家のマインドは、基本的に「既存の社会の在り方に対する提案」です。
今の社会には、こうした問題があるから、解決していこう。
現在の社会の在り方が、不満が多いから解消していこう。
こうした、社会に対して自分たちの思想を提案し、認めてもらうことで、その在り方は世界に大きな影響を及ぼしました。
ちなみにヴィダル・サスーンや、アメリカでは有名なWhole FoodsなどのCEOも、ヒッピーを起源とする出自を持っています。

そして現代、こうしたネオ・ヒッピーの思考に対して、世界が再定義しようと試みています。
彼らのマインドの何が世界を動かし、世界の資本を作り上げてきたのか、考え直そうとしているのです。
コンピューター、オーガニック製品、DIY、エコロジー、また、それを発端とするコミュニティの形成。
こうした活動の在り方が、現在のイノベーションやスタートアップの起源となっていると言っても過言ではありません。

少し歪で過激な文化から生まれるどんなマインドが、数多くの成功者を生み出してきたのか。
非常に興味深い議題と言えます。

起業家とヒッピー運動、そして対抗文化。
根源的なところで繋がり、成功の一端となっていることは、一度知っておくべきでしょう。
ビジネスは、ただのお金儲けのためのツールではありません。
既存の体制に対する対抗文化であり、起業家は変革を望む挑戦者であり、ビジネスとは声をあげる強力な武器なのです。
結果的に何かを変えたいという想いが世界を動かし、現在の資本の根源となっています。
こうした思考を世界に広げたことも、こうした文化の功績とも言えるでしょう。

ヒッピーの在り方と成功する起業家の類似点は「世界はこうあるべき」という思想に皆を巻き込んでしまう力。

よく、スティーブ・ジョブズは「正しいと思わせてしまうカリスマ的魅力」を取り上げられます。
こうした魅力とヒッピーの間に、何か類似点を感じませんか?
ヒッピーの思考は、文明社会から自然へ回帰すべきという思想を持っていました。
それが正しいと信じるからこそ、対抗文化として知られることになります。

よく、起業家は皆のニーズにどう答えるかについて議論します。
確かにこれは正しいし、皆の欲求に答えてこそ、ビジネスに価値が出るのも1つです。

ただ、根本的に大きく成功する起業家は、この考え方が真逆です。
皆が欲しいものに答えるのではなく「こうあるべき」という思想に皆を巻き込んでいるのです。
この「こうあるべき」がビジョンであり、企業理念に当たります。

世界はこうあるべきで、もっと面白い世界がそこには待っている。
だから「一緒に実現しようぜ」という思考こそが革命的な起業家とネオ・ヒッピーの類似点です。
そのリーダーシップ性がカリスマ的であり、皆の心を捉えてビジネスに価値をもたらすのです。
だからこそ、元から自分の思想ありきで世界を巻き込もうとする対抗文化的思想は、カリスマ性を発揮するのにうってつけだったのでしょう。

大きく世界を変える起業家は、ビジネスマンと言うより革命家に似ています。
どちらかと言えば、黒人を解放に導いたマーチン・ルーサー・キング牧師です。
自分がこのような世界であって欲しいと思う、同じ思想の人集まれ!に近いものがあります。
集まる人が、顧客であり、仲間である、という話なのです。
ビジョンに巻き込む力が原動力となり、現在の社会における資本力を形成していくのではないでしょうか。

ちなみに、ここまで色々お話してきましたが、クオンカレッジβテストはヒッピーそのものになりたいのではありません。
ただ、その思考やマインドを再定義し、現代社会の問題を改革していく思考として、文化に触れて行きたいと考えています。

社会の問題を解決する、新しい未来はこうあるべきだと提案して、巻き込んでいく。
現代社会における対抗文化ではなく、ビジネスとして解決策としてマインドを活用していく。
何かおかしいと感じたら、無視せずに声をあげ、ビジネスとして解決し資本となる可能性を作り出す。

そんな、見て見ぬ振りの出来ない人々の集まりが、起業家のあるべき姿であり、結果として、社会を動かすほどの資本となるのではないでしょうか。
ヒッピー文化について調べることもまた、起業家としてのマインドを作り出す過程となるかもしれません。
もし、興味があれば、ご自身でも調べてみると、色々な発見があるかもしれませんね。

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