公開記事

クリエイターや起業家を育て、 たくさんの挑戦や事業が生まれる。
そんな仕組みを持った村。

才能なんて超えてやれ! 環境による「起業力の格差」は埋めるには。

前回、起業には環境による格差があることをお話しました。
育った環境や運によって、学べる起業の形があまりにも違いすぎるのです。

例えばAさんは「世界を変えるプロダクト」を10代から作り出すことを起業としています。
ちなみに彼の両親はデザイナーで最先端のプロダクトに触れています。

一方でBさんは、40代で「目先の利益を追い続ける」ことが起業そのものです。
彼の育った環境は、ひたすら耐えることが仕事と考える過程でした。

数年後、どういう結果が待っていたでしょう。

Aさんは見事会社を売却して、大きな資産を手に入れロサンゼルスに引っ越しました。
Bさんは、未だに個人事業主で毎日つらそうにしています。

誰もが見てもひと目で分かる、圧倒的結果の差です。

このように、そもそもの概念や認識の差が、埋めきれない結果の差に繋がります。
ただ、BさんにもAさんのような環境があれば、同じ可能性を持って起業に臨めたでしょう。

実は、この差こそ、起業を目指す方々とお話している中で圧倒的に感じたことでした。
スキルや知識もそうですが、在り方や向き合い方も大きいのです。

多くの人は「環境のせいにするな」とか「いつでも学べる」と話します。
しかし、起業を活性化させようとする態度としては、相応しいものではありません。
皆が環境や機会を手にできる方法を、考える必要があります。

人間は環境で、価値観や世界観が形成されます。
才能や天才と呼ばれる人の素質は、つまりは環境で養われるのです。
何が良くて何が良くないかを判断する力は、自分だけで得るものではありません。
良いものが分からなければ、求める先が何か分からくても仕方ないのです。

実際、筆者自身もそうでした。

最初は、起業が何か分からず、ひたすら数多くの機会を逃していました。
目の前で最先端の起業を見せてくれているのに、価値が分かりませんでした。
あれが目指すべき起業家か、と気づけたのはその数年後のことです。

シリコンバレーと言われても、なんか有名らしいね、としか思えませんでした。
資金調達の話をもらっても、どれだけ幸運なことか認識できませんでした。

基礎知識や概念の欠如が、圧倒的な価値を認識できなかったのです。

それから月日が経ち、ある程度知識も経験も貯まってきたころ。
過去を思い出して、思うことが、たった1つあります。

なぜ、今までの機会に気付けなかったのか。
どうして、身近に価値や在り方を知る機会が存在しなかったのか。

学ぶことも実践することも、怠ってきたわけではありません。
調べたり人に聞いたりすることで、たしかに様々な情報が出てきました。
しかし、手にとるべきものや、良いものに気付ける軸が存在しなかったのです。

一体なぜ、遠回りをしてしまったのだろう。
なぜ時間が掛かってしまったのか、考えてきました。
すると、様々な原因が見えてきたのです。

まともに起業を学ぶ場所が、身近に少なすぎる。

実際、起業について、知れる機会はあります。
しかし、存在していても、圧倒的に少ないのです。
内容についても、初心者には「分かりづらい」ことこの上ありません。
故に、学んだけど「よくわからない」で終わってしまいます。

もし、明確に初心者でも理解できるとしたら、どういうケースか。
ネットでたまたま知るか、周りに偶然にも環境があるか、いずれかでしょう。
自力の頭で試行錯誤してたどり着けるとしたら、よほどの天才です。

何も知らない状況からでも「気づける」形に変える必要があります。

さらに、良くない起業の在り方が蔓延しすぎています。
詐欺まがいの起業コンサルや、それに付随する商材。
知識ゼロの状態で、広告が目の前に現れたら、どうでしょう。
それが起業の「今」であると誤認するかもしれません。

かつて、どこぞの意味不明な情報商材を手に「最先端の起業はこれだ」と語る人もいました。
残念ながら、彼の言う手法は50年前のものでした。

スティーブ・ジョブズの話を聞いて、某情報商材屋さんと比較した人もいました。
比べる意味さえ分からず、言葉につまりました。

とは言え、我々自身、その気持ちが分からないわけではないのです。
何も知らない時であれば、同じ返答をしたかもしれません。

なぜ、こんな状況になってしまうのか、大きな答えは1つです。
起業を分かりやすく学べる環境が、まだまだ極端に足りなすぎるのです。

例えば、シリコンバレー的起業家育成への参加は、誰もが出来るものではありません。
もしくは、大きな費用を払って、参加する必要があります。
投資会社が投資先に、育成プログラムも含め提供している場合もあります。
しかし、気軽に受けられるものではありません。

義務教育では起業について、まったく教えてもくれません。
では、どこで知るのかと言えば、学校以外の環境です。
友人、知人、両親、兄弟、周囲の環境で左右されます。
ところが、高いレベルの起業について知っている人は、皆無です。
自治体の試みもありますが、まだまだ回数が少なく、興味を持つ人も少数です。

このような状況では、起業について知れる機会はネットのみです。
しかも、ネット上には胡散臭い情報も膨大です。
基礎知識無しでは、何が良くて何が悪いか、見分けることも難しいでしょう。

自分自身で調べ続ければ、いつかは価値が理解できるかもしれません。
しかし、途方もない遠回りをする必要があります。

環境の格差関係なく、誰もが起業を学ぶには何が必要か。

なぜ、もっと簡単に、分かりやすく、まともな起業を学べる環境が無いのか。
事業の作り方を、誰もが気軽に学習できる場は無いのか。
もし、そんな場があれば、より起業が身近なものになるはずです。

クオンカレッジβテストでは、誰もが「起業家になれる場所」を目指しています。
ただ、同時に必要なのは、誰もが「起業を学べる場所」だと感じます。

周りに起業の環境が無くても、最新の起業に触れられる。
誰もが、知識を得て活動出来るきっかけを得られる。
何が良くて、何が悪いのかを判別できる知識や見識を得られる。
世界のどこからでもアクセス可能で、いつでも入り込める。
しかも知識ゼロでも問題無く、体系的に理解できる。

確かに、最速で理解するには、クオンカレッジβテストのような訓練に参加することが一番早いでしょう。
しかし、参加しなければ「分かりやすく学べる環境が少ない状況」であってはなりません。
基本的な、何が良いかを判断し、自分で挑戦できる程には、誰もが学べる環境があるべきです。

誰にでも分かりやすく、誰もが参加できる。
そんな、起業家育成のプラットフォームが必要です。

既存の仕組みでは、あまりにも初心者に優しくない形が大半です。
確かに、自分で実践しながら成長することは大切です。
しかし、それだけではありません。
思い起こせば知識や思考、見識次第で、乗り越えられたことも、膨大にあります。

体験することは勿論重要ですが、知っていることも圧倒的に重要なのです。
わざわざ、しなくても良い遠回りをせざるを得ない状況は改善すべきです。

私たちは「誰もが起業を学び、実践できる」プラットフォームも作り出していきます。
環境的に起業がまったく周りに無い状態でも、起業に踏み込めるように。
右も左も分からなくても、起業の概念や手法、在り方が体系的理解できるように。
実際に自分で実践できるだけの知識や見識を身につけられるように。
どんな人でも、最新の起業の知識や見識に触れられるように。

誰もが「気軽に起業を習得できる」世界の実現へ。

起業へのハードルを圧倒的に低くする。
そんなプラットフォーム作りを、進めています。

私たちは、知らず知らずのうちに沢山の環境に左右されてきました。
あらゆる知識や機会、チャンスは、より中央集権化していきます。
誰もが自分の道を自分で選べる時代とは言え、それは完璧ではありません。
金銭の格差、貧困、紛争、様々な条件下において、人は人生を左右されます。

特に、起業の知識や価値観に関しては、もはや運と言っても過言ではありません。
身近に存在する機会が無ければ、気軽に触れることも出来ません。
だからこそ、自分で事業を立ち上げることに対し、リスクや恐怖が先行します。
起業について大学で語れば、両親から危険だとクレームが入ります。
若い人にとっては、胡散臭さや詐欺のイメージが横行し、忌避の対象にもなります。

一方で、全面的に起業を活用し、大きな成功を収める人もいます。
社会において、起業とは生きるために最も重要なことなのに、その認識は様々です。
極端に人によって知識も認識も異なり、大きな差となって将来を分けていきます。
学ぶべきことが学ぶべきと伝わらない。
より注力して学ぶべきものが、リスクや危険なものとして扱われる。
そんな状況に対し「人それぞれだ」と言い、何もしないことが正しいとは思えません。

私たちは、生まれた時から、様々な価値観や認識に囲まれて生きています。
それは、自分で選べるようでいて、完全なものではありません。
周囲に環境が少なすぎるとなれば、なおさらです。

誰もが起業家になれる場所、そして、誰もが起業を学べる場所を目指して。
最終的には、世界に生きる誰もが起業スキルを持つ社会を。
そして、もっと面白い試みや挑戦を誰もが成せる世界を作って行きます。

皆さんも、より起業を身近にする挑戦へ加担してみてください。
より、世界は未知の可能性にあふれていると、感じることが出来るはずです。

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